べっ甲の見分け方

本物のべっ甲は、海亀のタイマイさんの甲羅で作られています。

厚みのある物は、甲羅を何枚も重ねて作られます。

貴重なタイマイは、時に代替品で似せて作られておりました。
その技術は涙ぐましい努力だとも言える、とても精巧な物です。
樹脂、馬の蹄など…べっ甲の特に希少価値のある部位である白甲を模しているのです。
現代は、鼈甲のイミテーションが安価なアクセサリーとして人気です。
べっ甲をお好きな方で無ければ、本物のべっ甲を手にする事が中々無いかと思います。
私も長崎に来るまで、べっ甲を手にした事はありませんでした。
お家にお祖父様・お祖母様の遺品で、もしもべっ甲アクセサリーがございましたら、本物のべっ甲なのか調べてみましょう。


まずは見た目で

べっ甲の白甲(黄色い甲羅)

本物は、透き通っていて、向こう側が見えます。裏側にご自分の指などを当ててみてください。指が見えたら透き通っています。

樹脂で作られた物は、不透明で、向こう側が見せません。

次に、ルーペで拡大して見てみましょう。
べっ甲の白甲は不純物が無く、ビールの泡のような質感が見られます。
それと比べて樹脂の中には不純物が多く、黒いゴミのような物が見えます。


手で持ってみる
べっ甲の黒甲(黒い甲羅)

べっ甲は軽いです。それと、冷蔵庫に入れたりしなければ、冷たくは無いです。
ご存じの通り、金属や鉱物は重いし、冷たいです。ずっと握っていたら、人間の体温が伝わって温かくなってきますが、最初に持った時は冷たいと思います。
黒いネックレスなど、石や骨、漆、様々な素材がありますので、買った本人でないと、見た目では分かりづらいです。

もしも黒い石でしたら、石の質感で分かると思います。
べっ甲は、どちらかと言うと、乾燥した木に近い、重さ、温かさだと思います。とても軽い木よりは、少し重たいという所でしょうか。


最後の手段、燃やしてみる!?
勤めていた工場の職人さんは、少し削って、それを燃やしていました。

おそらく、燃えた時のにおいを嗅いでいたのだと思います。

工場にあったラクトという見本を作る為の樹脂は、人工物のせいなのか、削るだけでイヤなにおいがしました。

べっ甲は個体によって硫黄のにおいがしたり、濡れたべっ甲を袋に入れておくとポテトチップスのにおいがすることもありました。

燃やした事は無いので、そのにおいは分かりませんが、人工物の樹脂なのか、動物のにおいかで判断するのかもしれません。

最後に、燃やすのは危ないので、やらないでください。(汗)


本物のべっ甲か、判別出来ましたでしょうか。
べっ甲は、自然の生き物から素材を頂戴して、歴代の沢山の職人さん達の知恵と工夫で、受け継がれて出来た工芸品です。

べっ甲は貴重で、磨けば美しく、とても軽くて、肌なじみが良いです。
ぜひ沢山の方にべっ甲の魅力を知って頂きたいですし、使われなくなったべっ甲アクセサリーを甦らせたいです。

お家のタンスに眠ったままでいるべっ甲アクセサリー、
お父様が使われていたネクタイピン、カフスボタン、ループタイ、
お母様が使われていたブローチ、髪飾り、アクセサリー等…
べっ甲アクセサリーを身に着けてみたい、もしそう思われましたら、他のアクセサリーにリメイクしてみませんか?

磨き直しだけでも結構です。
古くて乾燥して白くなってしまった物は、削り直して研磨します。
お気軽にご相談ください。


べっ甲アクセサリーのリメイク ウミタマ



粗削り~つや磨き 例
乾燥して表面がひび割れ、白く艶が無くなってしまった
お客様のバラのブローチです。

表面を削って研磨しました。↓

加工代金は、サイズや状態によりますので、お持ちいただいて拝見させて頂くか、宅急便等で送って頂くか、メールで送って頂いたお写真でお見積り致します。

磨き直し、金具の付け直し、リメイク加工を承ります。

べっ甲の地造りは出来ませんので、壊れた物の修理は行っておりません。

鑑定はしておりませんが、およその判別は出来るかと思います。

は材で出来る範囲なら小さいアクセサリーを新規でお作りすることはできます。

中古のべっ甲アクセサリーを磨き直したり、リメイクを承っております。

古い物の中にはべっ甲に似せて作られた物もございます。

浅い割れは削って取れる場合もありますが、

側面にできる深い割れは取る事ができません。

状態により、加工できない場合もございますので、ご了承ください。

お気軽にお電話かメールにて、お問い合わせください(^^♪ ↓

QRコードからでもメールが表示されます↓

【自己紹介】

ウミタマと申します。

長崎県大村市在住。猫2匹と暮らしている主婦です。

出来たら、いつの日か、鼈甲の彫り師になりたいと思っております。

古物商 長崎県公安委員会許可 第921150000519号 取得

長崎のべっ甲の工場で10年間磨きの仕事に携わり、2024年より自宅で

中古アクセサリーのリメイクを始め、手作りサイトiichiさんでネット

販売しております。

そちらもご覧頂けたら嬉しいです(^^)

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